理事紹介
<理事長>
マーティー・ブレイシー
経歴
1954年9月17日生
- 1966年 - 12歳。ドラムを始める。
- 1972年 - 18歳。アメリカにてプロデビュー。ジャッキー・ウィルソン、ザ・シャイライツ、タイロン・デイビス等のドラマーとして全米ツアーに同行。
- 1973年 - U.S.AIRFORCEでの来日を機に日本滞在を決意。
- 1978年 - 日本でのプロデビュー。中原理恵、大橋純子等と行動を共にする。
- 1980年 - もんた&ブラザーズのメンバーとなる。
共演者
中原理恵
大橋純子
矢野顕子
本田美奈子
上田正樹
富田勲
松原みき
オメガトライブ
八神純子
桂銀淑
コロッケ
小沢健二
菊田俊介
伊藤広規
ジャッキー・ウィルソン
高石ともや
CHAR
中本マリ
ミッキー・カーチス
岡本博文
島袋寛子
谷口キヨコ
ディスコグラフィ
- 『MYSTIC HEART』(1980年)
- 『ARRIVAL』(1984年)
- 『Soul-shogun』(2003年)
- 『YASUKE (弥助) / BLACK SAMURAI』(2020年)
テレビ出演
- Black Samurai 信長に仕えたアフリカン侍・弥助(2021年、NHK BSプレミアム)
マーティー・ブレイシーが創造する弥助の世界
日本で40余年を過ごし、 「日本の心の伝道師」を名乗るマーティー・ブレイシーが、 弥助の物語をプロデュースします。
アフリカをルーツとし、 アメリカから日本へ、そして音楽という共同体の中で、数多の日本人たちと心の交流を深めてきたマーティーの豊かな人間性や
生き方は弥助の人生と重なるものがあります。今を生きる 「BLACK SAMURAI」 マーティー・ブレイシーだからこそ表現できる弥助の世界を、 音楽と和洋融合のパフォーマンスで創造します。
1 African Seed (Beginning 始まり)
16世紀 弥助はアフリカのモザンビークで生まれ、
幼少期にイタリアのイエズス会宣教師 アレッサンドロ・ヴァリニャーノの
奴隷として捕らえられた。
Words of wisdom
“それでも人生の目標を探し続ける”
2 Opening the Mind's Eye (Sanctuary 聖域)
宣教師たちは、弥助を初めてヨーロッパに連れて行き、 宗教を通して生き方を教えた。
Words of wisdom
“新しいことへの挑戦には、 恐れることなく、 心を開くこと”
3 Yasuke and Nobunaga (Encounter 出会い)
弥助は宣教師と共に来日。 彼らは弥助を京都に連れてきた。
日本人はこれまで黒人を見たことがなく話題になった。
そこで武将・信長は宣教師に弥助を城に連れてくるように命じた。
そこで彼らは出会い、 弥助の新しい人生の旅が始まった。
Words of wisdom
“自分の人生の中で、 出会いには意味がある。
そして、その理由を知るため智慧が必要”
4 Yasuke Reincarnation 転生
弥助は織田信長によって侍となり、 信長の護衛を任され、
もはや奴隷ではなく人として尊敬されて生きた。
人間としての可能性を信じることは、 素晴らしい。
Words of wisdom
“自分に限界を作らないこと”
信長と強い絆で結ばれた黒人サムライ・弥助の物語
弥助は、戦国時代 (1573-1582年)の日本を生きたアフリカ人の武士。
天下統一に挑む織田信長に仕えた初の外国人サムライでした。
弥助の物語は、日本の「軍」 という共同体の歴史、 日本社会がもつ多様性と寛容さを伝えて
おり、 普遍的な日本人の心、当時の社会の在り方が象徴的に描かれています。
初の外国人サムライとなった数奇な運命
アフリカ南部のモザンビークに生まれた弥助は、 幼少期にポルトガル人により奴隷として売買され、 イエズス会宣教師のもとへ。 宣教師と共に訪れた日本の京都で、天下統一を目前に控えた戦国武将・ 信長と出会います。 異国の品や目新しいものが好きだった信長は、弥助に興味を示し、その強靭な肉体と優れた武術を讃えて家臣に迎えます。 弥助は瞬く間に頭角を現し、帯刀、鎧の着用を許されるなど、 信長の側近として重用され、武士としての階級を与えられました。日本語を話すことのできた弥助は異国の話をしたり、得意の踊りを披露したりして信長を大いに楽しませたといいます。 弥助はもはや奴隷ではなく、信長によって家族のように大切に扱われ、 二人の間には武将と家臣という信頼関係はもちろん、強い絆で結ばれた心の交流が生まれていました。
人間としての可能性を信じ続けて
弥助は外国人であるにも関わらず 「織田家の家臣」 となったのです。 これは当時の日本社会の多様性、「軍」 という共同体の懐の深さと相手への尊敬の念などを伝えています。 また、外国人がどのようにして日本の社会に受け入れられ、 信頼関係を築いていったのか。 その過程には、国や人種、 文化の違いを認め、お互いに尊重しあうために必要なヒントがきっとあるはずです。生まれた場所や人生の歩みに関係なく、誰にとっても成功するための平等なチャンスが与えられ、 自分の可能性を最大限に発揮できる公正で公平な社会であることを私たちは願ってやみません。数奇な運命に翻弄されながらも人間としての可能性を信じ続けた弥助の生き様は、時を超え、今を生きる私たちにとっての大切なものを教えてくれるでしょう。
このプロジェクトに込める想い
戦国時代の封建的な日本社会は、 外国人にとって非常に異質なものに見えたに違いありません。
当時の常識を打ち破り、初の外国人サムライとなった弥助の唯一無二の物語を、 たくさんの人に語り継ぐことは私の使命であり、 創作の動機にもなりました。 日本の文化をあまり知らない世界中の人々に、学んで欲しい、 その美しさを発見して欲しい、 そのためのきっかけになればと思っています。
国や人種、文化や生活の違いがありながらも、素晴らしい活躍と心の交流を成し遂げた弥助のサクセスストーリーを表現し、 日本と世界の文化を繋ぐ架け橋となることを目指しています。
このプロジェクトは、日本におけるさまざまなマイノリティの可能性と、彼らが社会の改善のためにどのように貢献できるかという意識の向上にきっと役立つはずです。
弥助の物語は、一人ひとり、 どんなに違っていても、心を通わせて協力し合えば、目標を達成したり、成功をおさめたりすることができると教えてくれます。たった一人の偉業が組織や社会にどれほど大きな影響を及ぼすかを伝えることは、日本のマイノリティが、夢や目標を見つけ、新しい一歩を踏み出すための心に響くメッセージになるでしょう。
チャンスがあれば、誰もが文化の壁を超え、世界を変えることができる、弥助はそんな教えを残してくれました。このプロジェクトは、日本のマイノリティの意識を高め、前向きに生きる力を与え、明る<希望に溢れた未来を作り出すと信じています。
弥助の物語を次世代へ伝え、 また世界に向けて発信するため、学校公演 日本の歴史や文化に関する催し、国際的なイベントなどでの上演の機会を創出していきます。